ごあいさつ

悩みや苦しみは、一人では乗り越えることはできません。こころの真実を打ち明け、ともにそれを感じ、整理する相手が必要です。私たちはそのよき伴走者となります。

私たちは、精神分析的理解に基づいた心理療法を中心に行っています。精神分析の理解では、人は
こころの中に、愛情や喜びのあふれた平和な世界を、しかしそれのみでなく、 憎しみや悲しみなども渦巻く世界、あるいは人には言えないと思いこんで自分にすら隠している世界など、様々な世界をあわせもっています。

私たちは、その世界に分け入り、そこにあるとらわれを発見し自由になっていくこと、そしてまだ知らない自分・忘れていた自分に出会い、取り戻していくことを目指します。そのことによって症状や問題の根本的な解決を目指していきます。“病”や“悩み”はその入り口へのサインなのです。

私は、臨床経験を通じ、人は「自分になること」を求めているのだと実感しています。

あざみ野心理オフィス 共同主宰   
岩倉  拓



悩みを抱える人々の多くは、孤独を感じています。
他者に「本当の自分」を見せられず、誰ともこころがつながっていない、と感じている人は決して少なくありません。
「本当の自分を見せてはいけない」と、その場その時に求められる自分を作り出すうちに、真の自分がどこにあるのか、わからなくなっていくのです。

私たちは、精神分析という手法を通して、こころの真実を探求していくことを目指しています。
こころの井戸を掘っていくと、そこには他者の評価や善悪の判断、社会的望ましさなどとは無縁の、自由で豊かな世界がみえてきます。
こうして見つけた自己の真実をその人自身が大切にできるようになった時、安心と信頼の感覚のもとに、さらなるこころの発展を遂げていくことができます。
よりよく生きたいと願うこころが、悩みを通して人を成長に導くのです。

こころの真実を探求していく道のりを、ご一緒させていただければ幸いです。

あざみ野心理オフィス 共同主宰   
松井 浩子